Hygiene
医療・福祉に関する衛生管理
感染予防対策は、ポイントをつかんで、堅実な方法で、確実に実行することをおすすめいたします。
毎年冬の到来を感じる頃からノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の発生事例が多く報告され、時には大規模な集団発生の事例も報じられています。特に療養者や高齢者、乳幼児が感染した場合は重症化する恐れがあります。ノロウイルスは感染力が強く感染経路が様々であることから感染予防対策は容易ではなく、簡単に済ませる方法などもありません。
インフルエンザは、咳やくしゃみなどで生じた飛沫と共に放出されたウイルスを気道に吸入することで感染します。インフルエンザは基本的に流行性疾患であり、かぜとは違います。療養者や高齢者、乳幼児が感染した場合は合併症の危険性が高まるため、特に注意が必要です。
感染予防には、流行前のワクチン接種が効果的である他、以下の対策をおすすめいたします。
腸管出血性大腸菌は、大腸菌群の中でも「ベロ毒素」を産生するもので、強い病原性があります。腸管出血性大腸菌による感染症は、感染症法では三類感染症に分類されている全身性疾病です。重症化や死亡につながる恐れがあり、これまでにも重大な事故が発生しています。食品を原因とする感染だけではなく、ヒトからヒトへの感染、水を介した感染が報告されており、調理従事者以外の方も衛生管理が必要です。
私たちの暮らしの中で、感染症や食中毒を防ぐためには、とりわけ手洗いが欠かせません。
手洗いは丁寧に、洗い残しが無いように時間をかけて行いましょう。